■住宅の快適性そして耐久性の追及
一世紀以上の年月を生き抜く住まい「ティーズシステム」
家は家族の理想や希望を抱いた大きな夢。自然との深い係わり合いの中で親から子へ子から孫へ、家族の歴史やココロを育んでいく人生のライフステージです。そんなライフスタイルや人格形成に深く係わる住まい、そして自然。これらの共存を図るということは、とても無視できないことで、むしろ家づくりの本質とでもいえるものです。
実際、地球環境を考えた家づくりが省エネルギーを推進することであったり、それが長命住宅を造ることにつながるというように、これらを自然な流れとして捉えながら住宅におけるハード面(構造や設備)のトータルバランスを整えていくと、結果としてい人とも自然ともやわらかに付き合える家のカタチが見えてきます。「一世紀以上の年月を生き抜いていける家」「長く住み継がれる家」私達はこれを住宅の第一歩と考えています。
■住まう人にも、環境にも快適な住まいは、省エネルギーで全室冷暖房ができる住まい
家は家族の理想や希望を抱いた大きな夢。自然との深い係わり合いの中で親から子へ住宅を長寿命にする基本は『全室冷暖房』それを省エネルギーでするためには〈断熱性〉〈気密性〉〈計画換気〉の要素をバランスよく装備することで真に快適で健康的で、経済的な住宅が実現できます。
『全室冷暖房』の住まいは、部屋間や上下階での温度差がないので、住まう人に温度差によるバリアがないばかりか、構造体の木材を腐らせる原因となる壁体内結露を抑えることができ、住宅が長寿命化します。このように『全室冷暖房』の住まいは住まいにも、そこに住まう人にも快適な住環境をもたらすものです。しかし、それがたくさんのエネルギーを必要とするようなものであれば、地球環境やお財布にやさしくないものとなるでしょう。『全室冷暖房』を省エネルギーで実現するための必要な要素〈断熱性〉〈気密性〉〈計画換気〉をバランスよく計画した「ティーズシステム」は理想の住まいです。
■快適な健康住宅-カビ・ダニのない住まい
常に『全室冷暖房』そして<計画換気>を行なうことで結露のないティーズシステムの住まいは、住む人をダニ・カビや冷ショックの被害から守ります。ダニ・カビは小児ぜんそくやアレルギー等の原因となっており、その原因の多くは住宅にあることが分かってきました。ダニ・カビの発生は、湿度と密接な係わり合いがあります。結露の発生するような高湿度の住まいはダニ・カビの温床となっていたのです。また室内の寒さや上下温度差、廊下やトイレの温度差は冷ショックを起こさせ、血流の異常・心筋の収縮等、命に係わる病気の引き金となってしまいます。家中が同じ温度の『全室冷暖房』住宅は人にも健康的な家であるといえます。
■長寿命住宅-施工性・気密性が優れている外断熱工法「ティーズシステム」
小さく建てて大きく住まう、将来の増改築にも柔軟に対応する住まい
ティーズシステムは断熱性が優れ、その上湿気や経年変化にも強い断熱材ティーズシステムボードを使って構造体を基礎から屋根まで外側からすっぽりと包み込む外断熱工法です。またティーズシステムボードはあいじゃくり加工されているため難しい気密施工が確実にできる断熱材です。ボード状の断熱材は綿状の断熱材と異なり、湿気を壁の中に溜め込みません。また万が一結露が発生しても、常に機械で強制的に換気しているためその症状は最小限に抑えられ、土台や柱が腐る心配がありません。ティーズシステムは断熱材を基礎・外壁・屋根とつないでいくことで、床下や天井裏(小屋裏)までも室内と同様の温熱環境に取り込みます。小さく建てて大きく開放的に住まうことができる住まいです。そして将来の増改築にも柔軟に対応でき、結果として長く住まうことができます。
外断熱工法「ティーズシステム」仙台で20年の実績がその性能の高さの証です。
ティーズシステムは外断熱工法、そして全室冷暖房住宅の特徴を最大限に活かし、「小さく建てて大きく住まう」を実現しました。普通は利用されない小屋裏を有効に活用できるだけでなく、床下(今まで利用されていなかった基礎内)までも利用そして住まいの中に温度差がないことで廊下やドアで仕切ることのない開放的な間取りが可能となり、個性的な室内空間を創造します。
断熱材は通常天井部分に施工されますが、ティーズシステムは屋根の勾配に沿って断熱材を施工します。そのため普通は利用されない天井裏の小屋裏空間も室内空間として利用できます。また外壁から続く通気層は、屋根の頂点で熱気や湿気を排出します。
構造体の外側に基礎・外壁・屋根と断熱材を施工します。グラスウール等綿状の断熱材で発生しやすい断熱ムラを生じさせません。また構造体の木材を室内側に開放でき、調湿機能を維持します。
床下での断熱ではなく基礎立ち上がり部分に断熱材を外側から施工し、足元から環境を整えます。土間部分には鉄筋コンクリート(基礎形状の標準は土間コンクリート一体型布基礎=べた基礎)を施工、断熱された基礎の内側(床下)は室内空間と考え、常に計画的に換気され空気のよどみがなく結露が発生せず、カビや土台の腐れの心配がありません。
計画換気システム
排気型換気システム(第三種換気)を採用し、新鮮空気を家中にバランスよく配した給気口より取り入れ、居室はもちろん小屋裏、床下全てを換気エリアとし、臭いや湿気を発する部屋に設置した排気口より24時間排気します。床下は換気により湿気がコントロールされ白アリや木材腐朽菌を繁殖させない環境になり、壁内や窓には結露が発生しません。住宅が高気密化されることで空気の流れを計画することができ、換気による効果が最大限発揮され、その結果わずかなエネルギーで全室冷暖房ができます。
パッシブシステムを採用して自然エネルギーを最大限に利用した住まいの実証
ティーズシステムの家は(財)住宅・建築省エネルギー機構 ( 現(財)建築環境・省エネルギー機構)の【省エネルギー住宅賞・建設大臣賞】を受賞し、全国で最も省エネ性の高い住宅と認められました。
設計コンセプト
- 1.高気密高断熱性能が基本、健康と快適性及び環境にやさしいクリーンな長寿命住宅を目指す。
- 2.環境保全から積極的に自然エネルギーの活用を図り、クリーンな室内環境を作るためオール電化住宅とする。
- 3.内部を最大限利用できるよう、断熱施工を外断熱工法とする。
- 4.長寿命化に伴うメンテナンス性を考慮して新建材を極力使用せず、自然素材を多用する。
<建物性能データ>
断熱性能 屋根:GW125㎜ 硬質ウレタン40㎜
壁 :硬質ウレタン80㎜
基礎:硬質ウレタン40㎜
気密性能 換気回数(50pa時) 0.1回/h
熱損失係数 1.0kcal/㎡h℃
自然エネルギーの活用
太陽光発電・クールチューブ・ダイレクトゲイン
約53坪の住宅の隙間相当面積は1㎡あたり0.3㎠/㎡。断熱材は硬質ウレタンボードに一部グラスウールを使用した外断熱工法の気密住宅です。ダイレクトゲインのパッシブシステムを採用し、南側の窓下に蓄熱のためのタイルを貼りました。そして家の周りにはクールチューブを施工しています。温度変化の少ない地中(地下1.5 m)にダクトを通して、少しでも室内に取り入れる温度を緩和して、暖房・冷房の負荷を抑えることが目的です。建物を囲むようにダクトが一周する形で室内に入ってきます。空気は室内のファンで引っ張りますが、このファンは屋根の太陽光発電で作られる電気で動きます。このパッシブシステムの他の熱源は蓄熱式暖房器具が一台のみ。自然エネルギーを効率よく利用できることを証明した住まいです。
C値 0.1c㎡/㎡
建物の外被には様々な隙間があり、そこに空気の圧力(温度差)が作用すると空気の漏れが生じます。その隙間の面積を合計して数値化し建物の延床面積で割った数値が「相当隙間面積」C値 。数値が小さいほど、気密性が高いと言えます。なお機械換気(第三種換気システム)が有効に作動するための気密性能は隙間相当面積で2.0㎠/㎡以下といわれます。
全棟気密測定を行い、その性能を数値で表現する。それが性能に対するこだわりと責任です。
UA値 約0.3w/㎡k
Q値 1.0w/㎡k
床・壁・天井・窓など外気に面している部分は常に熱が移動しています。また換気や隙間風による熱の逃げもあります。それら全ての熱の逃げを合計したものが「総熱損失量(室内外の温度差が1℃の時に建物全体から逃げる熱量)」そしてその総熱損失量を延床面積で割った数値が少ないとより断熱性能に優れ省エネ効果が高いといえます。次世代省エネルギー基準は2.7W/㎡K(Ⅲ地域)、2.3W/㎡K(Ⅱ地域)。ティーズシステムはⅡ地域の性能をクリアした省エネ効果が高い住まいです。